13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.98%高の3184.96ポイントだった。深セン成分指数は0.69%高の10362.43ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3471億4800万元。
上海総合指数は続伸して始まると、終日堅調に推移した。12日発表された1月の人民元建て貸付残高増加額が市場予想を上回る2兆9000億元に上り、過去最高を更新したことに加え、中国人民銀行(中央銀行)がきょう中期貸出制度(MLF)を通じて3900億元の資金を供給したことを受け、市場心理が改善した。前場に一時3営業日ぶりに心理的節目の3200ポイントを回復する場面も見られたが、急ピッチな上昇に対する警戒感から3210ポイントを超える水準では伸び悩んだ。後場入り後は、春節(旧正月)の連休入りを15日に控えていることもあり、換金売りに押され上げ幅を縮めると、結局、節目の3200ポイントを下回る水準で終えた。
A株市場では、中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)など保険株や、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株が買いを集め、相場の上げをけん引。中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)など航空株が軒並み高。航空当局が春節(旧正月)前後の帰省ラッシュ特別態勢「春運」(今年は2月1日−3月12日の40日間)の旅客数が前年比で1割増加する見通しを示したことが材料視された。中国最大の旅行会社、中国国旅(
601888)も高い。一方、大手LED用チップメーカーの三安光電(
600703)、スマホ用光電子部品大手の深セン欧菲光科技(
002456)、ディスプレー広告最大手の分衆伝媒信息技術(
002027)などハイテク株の一角が売られ、相場の足かせとなった。中国核能電力(
601985)など電力株の一角も逆行安を演じた。
上海B株指数は0.70%高の322.90ポイント、深センB株指数は1.06%高の1146.92ポイントとともに続伸した。