18日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.71%安の27149.69ポイントだった。H株指数は0.64%安の10731.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で460億7800万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、心理的節目の27000ポイントを割り込んで寄り付いた。トランプ米大統領の白人至上主義団体を擁護したと受け止められる発言を巡る米政権の混乱や、前日にスペインで起きたテロ事件を嫌気してリスクオフの動きが先行。ただ、同節目付近で底値の堅さを確認すると、前場半ば以降、指数は下げ幅を縮小した。相互取引制度を通じて香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)が7営業日ぶりに買い越しとなり、押し目買いを狙った本土マネーの流入観測が相場を下支えた。
個別では、2017年4−6月の赤字転落決算を発表したパソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が大幅安。きょう中間配当が権利落ちした香港公益株の電能実業(
00006)や、前日に発表した中間決算が市場予想を下振れた本土電力大手の華潤電力控股(
00836)の下げが目立った。アジア生保のAIAグループ(
01299)、欧州金融のHSBC(
00005)、本土銀行大手の中国建設銀行(
00939)など金融株が総じて軟調。半面、香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)が大幅逆行高。前日に決算を発表した本土保険株の中国平安保険(
02318)は続伸した。