24日の香港市場でハンセン指数は反落スタート。指数が2015年7月以来、約1年10カ月ぶりの高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい状況。米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが24日、中国の人民元建てと外貨建ての国債格付けを「Aa3」から「A1」に1段階引き下げたことも投資家心理を悪化させたもよう。指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.30％高の25326.39ポイントで推移している。

　個別では、連日で上場来最高値を更新していたIT大手のテンセント（00700）が売られ、相場の重しとなった。前日の大幅高のマカオカジノ株の銀河娯楽（00027）が反落している。中国建設銀行（00939）、中国人寿保険（02628）、AIAグループ（01299）など金融株も総じて軟調。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム（00762）、石炭大手の中国神華能源（01088）が買われている。

　24日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落してスタート。積極的な買い材料に乏しい中、マイナス圏でもみ合う展開なっている。午前10時43分現在、前日比0.91％安の3034.08ポイントで推移している。セクター別では、足元買われていた保険の一角に利益確定売りが出ているほか、石油や証券などを中心に幅広く売られている。一方、銀行の一角が買われている。

　24日の上海A株市場では日本時間午前10時38分現在、四川西部資源控股（600139）が10.04％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/5/24 10:38 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 四川西部資源控股（600139）      9.680 -10.04%

 2 時代出版伝媒（600551）         18.290  -9.99%

 3 上海新黄浦置業（600638）       15.500  -9.99%

 4 臥龍地産集団（600173）         10.290  -9.97%

 5 浙江東日（600113）             13.740  -7.41%

 6 西蔵華�ﾄ鉱業（601020）         19.920  -6.04%

 7 ｼﾉﾍﾟｯｸ石油工程技術服務（600871）3.480  -5.43%

 8 山東黄金鉱業（600547）         27.110  -5.41%

 9 中海油田服務（601808）         11.340  -5.34%

10 号百控股（600640）             14.880  -5.22%