17日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日続落。前場終値は前日比0.04%安の31097.96ポイントだった。中国企業指数は0.81%安の12338.98ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で625億6400万HKドルだった。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、上げ幅を急激に縮小。前日終値付近でもみ合った。米長期金利と米ドル相場の上昇が続くなか、香港を含む新興国市場から資金が流出するとの警戒感は根強い。中国本土相場が下げたこともあって、金融株が売られて重荷となった。半面、時価総額が大きいテンセント(
00700)が大幅高となり、相場を下支えした。同社が前日大引け後発表した2018年1−3月期決算が市場予想を上回る増益だったことで、買いが膨らんだ。
中国工商銀行(
01398)など銀行株とAIAグループ(
01299)など保険株が総じて売られた。個別では、不動産デベロッパーの信和置業(
00083)、中国海外発展(
00688)が安い。前日高かった食肉大手の万洲国際(
00288)も売られた。一方、テンセントは大きく買い戻され、1銘柄でハンセン指数を142ポイント近く押し上げた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が続伸。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は反発した。