15日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落してスタート。安く寄り付いた後、マイナス圏でもみ合う展開。指数は午前10時45分現在、前日比0.34％安の3417.94ポイントで推移している。セクター別では、保険がほぼ全面安のほか、鉄鋼、石炭、造船が売られている。石油、銀行などの主力株も総じて軟調。半面、酒造、産金、通信の一角が逆行高を演じている。

　15日の香港市場でハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ、続落して始まった。14日のNY株式相場は反落。中国の経済指標悪化や米税制改革の遅れへの懸念が重しとなった。香港市場では、ハンセン指数が足元で9年11カ月ぶりの高値水準を維持しており、利益確定の売りが出やすい環境が続いている。指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.44％安の29023.03ポイントで推移している。

　個別では、中国石油メジャーのペトロチャイナ（00857）やCNOOC（00883）、シノペック（00386）が安い。14日に国際エネルギー機関（IEA）が発表した17年と18年の世界の原油需要見通しが下方修正され、米原油先物相場が下落したことが嫌気されている。きょう17年7−9月期決算を発表するIT大手のテンセント（00700）、本土保険大手の中国平安保険（02318）、本土4大商業銀行の中国建設銀行（00939）など時価総額が大きい銘柄が下げ、相場の重荷になっている。半面、アジア生保のAIAグループ（01299）や通信キャリア大手のチャイナ・モバイル（00941）が買われている。

　15日の上海A株市場では日本時間午前10時38分現在、厦門金龍汽車集団（600686）が7.09％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/11/15 10:38 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 厦門金龍汽車集団（600686）     14.030  -7.09%

 2 鄭州宇通客車（600066）         24.860  -6.37%

 3 曙光信息産業（603019）         51.090  -4.54%

 4 長園集団（600525）             18.190  -4.16%

 5 河南思維自動化設備（603508）   50.780  -3.84%

 6 厦門ﾀﾝｸﾞｽﾃﾝ業（600549）        26.930  -3.82%

 7 陝西黒猫焦化（601015）          9.150  -3.28%

 8 洛陽ﾓﾘﾌﾞﾃﾞﾝ（603993）           6.550  -3.11%

 9 上海国際港務（600018）          7.980  -3.04%

10 杭州士蘭微電子（600460）       11.950  -3.00%