週明け26日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.79%高の25871.89ポイントだった。H株指数は0.96%高の10530.66ポイント。メインボードの売買代金は概算で681億9300万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、次第に上げ幅を広げた。先週が週末まで4日続落した後とあって、買い戻しが優勢。香港返還20周年記念や新行政長官の就任、6月29日−7月1日に予定されている習近平・国家主席の香港訪問を控え、中国当局による香港への政策支援の強化に対する期待が高まり、買いを誘った。上値抵抗と意識される20日移動平均(同25804.85ポイント)で伸び悩む場面もあったが、本土市場で上海総合指数が約2カ月ぶりの高値で引けたこともあり、後場中盤以降にハンセン指数は一段高となった。
ハンセン指数構成銘柄では、モルガン・スタンレーが目標株価を引き上げた香港の人民元決済銀行、中銀香港(
02388)が6%を超す上げ。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、本土デベロッパーの華潤置地(
01109)の上昇が目立った。IT大手のテンセント(
00700)が後場から上げ幅を拡大し、指数を押し上げた。半面、傘下の中国現代牧業(
01117)が2017年6月中間期の赤字継続見通しを発表した中国蒙牛乳業(
02319)が安い。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)が続落したほか、先週末に買われたガス関連の昆侖能源(
00135)に利益確定売りが出た。
H株では、足元の原油安を好感して中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)など航空株が大幅高。2017年6月中間決算の大幅増益見通しを発表した山東新華製薬(
00719)が買いを集めた。BYD(
01211)、長城汽車(
02333)など自動車株も堅調。半面、石油関連のシノペック煉化工程(
02386)、山東墨龍石油機械(
00568)が下落した。