19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3日ぶりに反発。終値は前日比0.02%高の3090.63ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3538億3800万元。
上海総合指数は前日終値を挟んで一進一退の値動き。低調な商いのなか、方向感に乏しい展開だった。世界的に運用リスクを回避する動きが強まり、投資家が積極的な売買を控えたもよう。前日に心理節目の3100ポイント割り込んだ後だけに買い戻しが入ったものの、同水準を上抜く勢いに欠けた。セクター別では、公共事業や電力が買われたほか、石油・ガス採掘関連の上昇が目立つ。中国が南シナ海で「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートの試掘に成功したことが引き続き買い材料視された。一方、政策支援期待で買われていたインフラ建設や環境保護関連が下げ、相場の重荷だった。貴金属が全面安。
A株市場では、貴州茅台酒(
600519)や招商銀行(
600036)、中国平安保険(
601318)が続伸して相場を支えた。油田サービス会社のシノペック石油工程技術服務(
600871)と中海油田服務(
601808)は、制限値幅の上限(ストップ高)まで買い進まれた。半面、インフラ建設大手の中国交通建設(
601800)と中国鉄建(
601186)、金鉱株の山東黄金鉱業(
600547)、大手商業銀行の中国工商銀行(
601398)が売られた。
深セン成分指数は0.03%安の9970.96ポイントと小幅に3日続落。リチウム電池メーカーの江西カン鋒リチウム(
002460)や医薬品販売の瑞康医薬(
002589)が安い。上海B株指数は0.06%高の325.71ポイント、深センB株指数は0.07%高の1095.17ポイントと小幅ながらともに反発した。