17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.48%安の3154.28ポイントだった。深セン成分指数は0.62%安の10635.50ポイントと続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3571億5600万元と、前日の4019億元を大きく下回った。
上海総合指数は低調な商いのなか、おおむねマイナス圏で推移した。米長期金利の上昇加速とともに、上海銀行間取引金利(SHIBOR)が中長期物を中心に上昇。米ドル高に対する警戒感なども相場を重くした。一方、6月からMSCI新興国指数にA株が組み入れられるのを前に、香港市場から相互取引制度を通じた資金流入は継続。指数はもみ合いながら下げ幅を広げたものの、3150ポイント付近では下げ渋りの動きをみせた。セクター別では航空や酒造の下げが目立ったほか、これまで上昇を続けていた医療・医薬が大きく下落。食品、貴金属、鉄鋼なども売られた。半面、石油や繊維が上昇した。
A株市場では、航空大手の中国国際航空(
601111)や中国南方航空(
600029)が大幅安。食品株の仏山市海天調味食品(
603288)、医薬株の上海復星医薬(
600196)や江蘇恒瑞医薬(
600276)、家電株の青島海爾(
600690)、酒造株の瀘州老窖(
000568)や宜賓五糧液(
000858)も大きく売られた。鉄鋼株の宝山鋼鉄(
600019)、旅行株の中国国旅(
601888)が軟調だった。半面、石炭大手の陝西煤業(
601225)や中国神華能源(
601088)、輸送機械大手のウェイチャイ・パワー(
000338)、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)が上昇した。
上海B株指数は0.57%安の318.49ポイントと5営業日続落。深センB株指数は0.24%安の1104.26ポイントと6営業日ぶりに反落した。