26日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買いが先行すると予想する。前日の米株式市場でキャタピラーやマクドナルドなどの好決算を受けてダウ平均が4日ぶりに反発。S&P500とナスダック総合も上昇し、ともに史上最高値を更新した。金利上昇を受けて金融株が軒並み高となったほか、原油高を好感しエネルギー株も幅広く買われた。香港市場ではストックコネクトを通じた中国本土からの資金流入への期待感が投資家心理を支えそうだ。中間業績や業績見通しを手掛かりとした個別物色も引き続き活発になろう。
一方、上値を追う動きは限られると予測される。米連邦公開市場委員会(FOMC)が始まり、「26日発表の結果を見極めたい」とのムードが強まって上値を抑える可能性がある。このほか、ハンセン指数は前日に約2年1カ月ぶりの高値を付けた後で、目先の利益を確定しようとする投資家の売りが出やすい環境だ。24日に習近平国家主席が主催した共産党中央政治局会議で金融や不動産の引き締め方針が示されたことも重し。
なお25日の香港株の米国預託証券(ADR)は時価総額の大きいHSBC(
00005)、テンセント(
00700)、AIAグループ(
01299)や、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)がそろって香港終値を上回って終えている。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を70ポイント近く上回る水準で寄り付くことになる。