22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.28%安の3147.45ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4781億1900万元。
上海総合指数は安寄り後、ほどなくして切り返して上げ幅を広げた。A株のMSCI新興国株価指数への採用決定を受けて相場の先高観が強まり、買いが先行。21日に香港から相互取引制度を通じた本土A株の買い越し額が前日の4倍に膨らんだと報じられ、資金流入期待が投資家心理を支えた。中盤には一時、4月19日以来、約2カ月ぶりの高値を付ける場面もあった。ただ、3180ポイントを超える水準で伸び悩むと、高値警戒感から終盤に指数は失速。結局、前日終値を割り込んで引けた。
A株市場では、前日に高かった永輝超市(
601933)、美的集団(
000333)など一部のMSCI採用対象銘柄に利益確定売りが出たほか、華夏幸福基業(
600340)、河鋼(
000709)、北京金隅(
601992)など「雄安新区」関連株の一角が反落した。上海復星医薬(
600196)は後場後半に急落し、江蘇恒瑞医薬(
600276)、康美薬業(
600518)などほかの医薬株もつれ安。半面、金融株が総じて堅調。国務院が養老保険の支援措置を決定したことが材料視され、中国太平洋保険(
601601)、中国人寿保険(
601628)など保険株が続伸したほか、招商銀行(
600036)、華夏銀行(
600015)など銀行株も買われ、相場を下支えた。
深セン成分指数は0.98%安の10265.20ポイント。前日に6月30日の定時株主総会取締役会の改選案を審議すると発表した万科企業(
000002)は4%近い上昇。上海B株指数は0.21%安の323.41ポイントと反落、深センB株指数は0.13%高の1125.51ポイントと続伸した。