週明け22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.48%安の3075.68ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3870億7300万元。
上海総合指数は安寄り後に切り返し、前場半ばには一時、2営業日ぶりに心理的節目の3100ポイントを回復。前週末の欧米株高や原油先物相場の上昇を受けて外部環境が改善し、
リスクを回避する動きがやや後退したほか、中国人民銀行(中央銀行)によるきょうの公開市場操作が300億元の供給超過となり、金融引き締めへの警戒感が和らいだことも買いを支えた。ただ、買いは続かず、3100ポイントを超える水準では伸び悩んだ。上値の重さが改めて意識されると、指数は下向きに転じ、その後はじりじりと下げ幅を拡大した。後場後半には下げ幅を0.9%に広げる場面があったが、大引けにかけてやや戻した。終値は11日以来の安値水準となった。
A株市場では、華夏幸福基業(
600340)、北京金隅(
601992)、天津創業環保 (
600874)など「雄安新区」テーマ株が安い。中国各地で不動産市場の引き締め強化が加速し、住宅購入規制に加え30以上の都市で販売規制が導入されたと報じられ、栄盛房地産発展(
002146)、緑地控股集団(
600606)、万科企業(
000002)など不動産が売られた。広州汽車集団(
601238)、長城汽車(
601633)など自動車株や、中国銀河証券(
601881)など証券株も下げが目立った。
半面、中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)など保険株は大幅逆行高。中国保険監督管理委員会が通達で、保険資金による「一帯一路」関連など国家戦略に沿った重大プロジェクトへの投資を奨励し、政策面で支援するとの方針を示したことが好感された。商品先物相場の上昇を手掛かりに宝山鋼鉄(
600019)など鉄鋼株が上昇したほか、中国指導部が石油・天然ガス体制の改革深化を通達したことを受けて石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)が高い。メタンハイドレートテーマ株として、油田サービスのシノペック石油工程技術服務(
600871)はきょうもストップ高に近い水準まで買い進まれた。
深セン成分指数は0.72%安の9899.65ポイントと4営業日続落。上海B株指数は1.19%安の321.82ポイント、深センB株指数は0.73%安の1087.14ポイントとともに反落した。