12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.56%安の3119.29ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3637億2400万元と前日からさらに10.1%減少し、4000億元の大台を割り込んだ。
上海総合指数は軟調な動きが続いた。安く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退の展開だったが、後場に入ると急落。指数は次第に下値を切り下げ、結局、昨年12月30日以来、約2週間ぶりの安値水準で引けた。旧正月を月末に控え、根強い資金ひっ迫懸念が地合いを悪化させた。今週末から来週にかけて貿易統計やGDP(国内総生産)など主要経済指標が発表される予定で、投資家は慎重な姿勢を強めている。
A株市場では、通信株の中国聯合網絡通信(
600050)や軍需関連の中航動力(
600893)など、混合所有制改革関連の銘柄が売りに押された。前日に堅調だった新華人寿保険(
601336)など保険株が反落。宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株や、中国建築(
601668)などインフラ関連の一角も安い。半面、エンジニアリング・建設大手の中国冶金科工(
601618)が大幅逆行高。同社のA株増資で、国有企業改革の推進を目的に設立された政府系投資ファンドが上場企業に対する初の投資案件として新株を引き受けたことが好感された。上海国際港務(
600018)など港湾株や、海通証券(
600837)など証券株も総じて堅調だった。
上海B株指数は0.15%安の341.93ポイントと3日続落、深センB株指数は0.27%安の1122.69ポイントと続落した。