25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.35%安の3117.97ポイントだった。深セン成分指数も0.09%安の10547.10ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4194億9600万元。
上海総合指数は安寄り後、終始マイナス圏でもみ合った。前日に指数が約2%上昇した後とあって、利益確定売りが相場を押し下げた。きょうから商業銀行を対象とする預金準備率の引き下げが実施される一方、中国人民銀行(中央銀行)が3日ぶりに公開市場操作(オペ)による資金供給を見送ったことも投資家心理を悪化させた。きょうの資金の出入りはリバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の償還に伴い1500億元の吸収超過となり、預金準備率の引き下げによる流動性緩和の効果を一部相殺した。ただ、前日に回復した10日移動平均(大引け時点で3111.188ポイント)付近では底堅さをみせ、下値は限られた。セクター別では、石炭、金融、鉄鋼などが安い。半面、医療・医薬、通信、ソフトウウエアの一角が買われた。
A株市場では、前日に高かった大手国有銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)や、保険大手の中国平安保険(
601318)が大きく反落。石油メジャーのシノペック(
600028)、ペトロチャイナ(
601857)がそろって安い。石炭の中国神華能源(
01088)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、洛陽モリブデン(
603993)、不動産の万科企業(
000002)、不動産の保利房地産(
600048)、家電の美的集団(
000333)も売られた。半面、航空大手の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)が大幅逆行高。立訊精密工業(
002475)、紫光(
000938)など電子・IT関連の一角が大きく買われた。30億元規模の自社株買い計画を発表した分衆伝媒信息技術(
002027)も上昇した。
上海B株指数は0.20%安の320.32ポイント、深センB株指数は0.50%安の1091.36ポイントとともに反落した。