13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.97%安の3049.80ポイントだった。深セン成分指数も1.49%安の10161.65ポイントと反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3429億800万元。
上海総合指数は終始軟調に推移。安く寄り付いた後、じりじりと下げ幅を拡大した。終値は5月30日以来、約2週間ぶりの安値。中国人民銀行(中央銀行)が発表した5月金融統計の予想下振れが嫌気された。マネーサプライM2、融資増加額、社会融資総量がそろって市場予想を下回り、特に社会融資総量は約2年ぶりの低水準。中国当局が進めているデレバレッジや金融市場の管理強化で信用収縮が予想以上に進んだことが警戒された。米中通商摩擦への根強い懸念も重し。制裁解除に向けて最大14億米ドルの罰金の支払いなどで米商務省産業安全局(BIS)と合意し、きょうから約2カ月ぶりに取引を再開した中興通訊(
000063)は寄り付きからストップ安を付け、関連銘柄にも売りが及んだ。米トランプ政権は中国の知財侵害に対する制裁関税の最終案を15日までに公表するとしている。
A株市場では、上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)など医薬株や、貴州茅台酒(
600519)など酒造株が反落した。招商証券(
600999)、華泰証券(
601688)、華泰証券(
601688)など証券株が売られたほか、造船の中国船舶重工(
601989)、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、自動車大手の広州汽車集団(
601238)、豚肉大手の河南双匯投資発展(
000895)の下げが目立った。大族激光科技産業集団(
002008)、歌爾(
002241)、科大訊飛(
002230)など電子・IT関連も安い。半面、今週末の端午節連休を前に、中国国旅(
601888)、上海国際機場(
600009)、中国南方航空(
600029)など観光、航空関連が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.39%安の307.97ポイント、深センB株指数は0.50%安の1128.87ポイントとともに反落した。