香港証券取引所は14日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通（ノースバウンド・トレーディング）」の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　当日の売買代金　58億5483万元
　　　　　買い代金　27億7988万元
　　　　　売り代金　30億7495万元

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 中南出版伝媒集団（601098）           332       75

  2 安徽ｺﾝﾁｾﾒﾝﾄ（600585）                306      207

  3 中国平安保険（601318）               223       69

  4 江蘇恒瑞医薬（600276）               185       81

  5 保利房地産（600048）                 158      105

  6 中国工商銀行（601398）               148       73

  7 貴州茅台酒（600519）                 116       75

  8 内蒙古伊利実業集団（600887）         113      104

  9 寧波均勝電子（600699）               105        3

 10 中国農業銀行（601288）               103       39
   *金額単位は百万人民元

　15日の香港市場は軟調な値動きが続くか。きょう朝方に発表された８月の米消費者物価指数（CPI）が前月比0.4％上昇と、市場予想以上に伸びた。年内の米利上げ観測が強まり、投資マネーが米国に還流するとの思惑が香港を含む新興国市場の重しになりそうだ。加えて、北朝鮮による今朝のミサイル発射を受けて地政学的リスクが再び高まることへの警戒感も地合いを悪化させる可能性がある。

　一方、下値抵抗と意識される20日移動平均（15日大引け時点で27692.33ポイント）付近では底堅い展開を予想する。中国本土から香港株に投資する「港股通」（サウスバウンド・トレーディング）は買い越しが続いており、押し目買いを狙って本土資金が流入しているとの思惑が根強い。また、13日に国際エネルギー機関（IEA）が原油需要見通しを引き上げたことなどから、需給改善期待が強まり、原油先物相場が続伸。資源株が買われれば指数を下支えよう。

　前日のNY市場でダウ平均が5営業日続伸し、最高値を更新した。一方、ハイテク株の比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに反落した。香港株の米国預託証券（ADR）は高安まちまち。主力株ではHSBC（00005）、テンセント（00700）、中国工商銀行（01398）が香港終値を下回った一方、CNOOC（00883）、チャイナ・モバイル（00941）、中国建設銀行（00939）、中国平安保険（02318）などが上回って引けた。

■9月15日（金）

【期末決算】宏強控股（08262）
【期末決算】民生国際（00938）
【IPO】東駿控股（08383）
【権利落日】其士国際（00025）(特別配当）
【権利落日】廖創興企業（00194）(中間配当）
【権利落日】建生国際（00224）(期末配当）
【権利落日】上海実業（00363）(中間配当）
【権利落日】裕元工業（00551）(特別配当）
【権利落日】裕元工業（00551）(中間配当）
【権利落日】Eボン（00599）(期末配当）
【権利落日】中国全通（00633）(期末配当）
【権利落日】ケリー・ロジスティクス（00636）(中間配当）
【権利落日】華訊（00833）(中間配当）
【権利落日】新福港建設（01447）(中間配当）
【権利落日】チャンピオンREIT（02778）(中間配当）
【権利落日】アムンディFTSE中国A50 ET （02843）(期末配当）
【権利落日】中国建築国際（03311）(中間配当）
【権利落日】アムンディFTSE中国A50 ETF（82843）(期末配当）