21日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。前場終値は前日比0.23%高の24558.82ポイントだった。H株指数は0.63%高の10650.44ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で545億6700万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤は上げ幅を広げ、3営業日連続で取引時間中の昨年来高値を更新したが、その後はもみ合いながら上げ幅を縮めた。このところ売買代金は高水準が続き、本土マネーの流入が加速しているとの思惑が地合いを支えている。一方、指数はこれまで4連騰で2015年8月以来、約1年7カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状態。特段の買い材料に欠ける中、高値警戒感から上値追いの動きは限られた。
個別では、アジア生保のAIAグループ(
01299)や、中国本土系銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)など金融主力株が買われ、相場を支えた。一部都市での住宅購入制限策や住宅ローン規制の強化を嫌気して前日に下げた中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)など本土不動産株が反発した。石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)も堅調。半面、決算発表をあすに控えるIT大手のテンセント(
00700)が反落し、相場の足かせになっている。前日に高かった香港証券取引所(
00388)や、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)も売られた。自動車の吉利汽車(
00175)は3営業日続落している。