29日前場の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.88%高の25910.58ポイントだった。H株指数は0.15%高の10423.34ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で418億1600万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、次第に上げ幅を拡大。前日割り込んでいた20日移動平均(前引け時点で25829.61ポイント)を上抜けて引けた。28日の米株高を受け、金融株やハイテク株を中心に買い戻しが優勢だった。中国の商品先物相場の上昇を材料に資源株も買われた。中国の習近平国家主席がきょうから3日間の日程で香港を訪問することから、滞在中は中国当局が株式市場や元相場の安定を図るとの思惑も広がったもよう。
個別では、HSBC(
00005)が前日比で4.09%上昇し、1銘柄でハンセン指数を105ポイント超押し上げた。欧州で金融緩和の早期縮小観測が後退したほか、モルガン・スタンレーによる目標株価の引き上げが好感された。中国IT大手のテンセントが反発。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、香港で人民元決済を手掛ける中銀香港(
02388)は大幅に続伸した。前日安かった中国神華能源(
01088)は石炭先物相場の上昇を手掛かりに買われた。半面、香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)が反落。公益株の中電控股(
00002)、電能実業(
00006)も売られた。