26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.12%高の3247.67ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4606億9800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、序盤は上げ幅を広げ、一時は取引時間中として今年4月中旬以来の高値を更新。ただ、3260ポイントを超える水準で伸び悩むと、指数は下向きに転じ、前場半ば以降はおおむねマイナス圏でもみ合った。指数が約3カ月ぶりの高値圏で推移しているだけに、目先の利益をひとまず確定する売りが重し。中国人民銀行による公開市場操作(オペ)を通じた資金供給が、前日に続き差し引きゼロだったことも投資家心理を冷やした。もっとも、下値の堅さを確認すると、指数は大引け間際に再びプラス圏に浮上した。
A株市場では4大国有銀行の中国工商銀行(
601398)、中国建設銀行(
601939)、中国農業銀行(
601288)、中国銀行(
601988)がそろって買われ、相場を支えた。商品先物相場の上昇を手掛かりに非鉄金属の江西銅業(
600362)、中国北方稀土(
600111)が大幅高。原油高を好感して石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)も堅調。半面、新華人寿保険(
601336)、中国平安保険(
601318)など保険株が総じて安い。上海汽車集団(
600104)、広州汽車集団(
601238)など自動車株や、中国国際航空(
601111)など航空株も売られた。深セン成分指数は前日比0.54%安の10297.34ポイントと続落した。江蘇洋河酒廠(
002304)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株がさえない。
上海B株指数は0.13%高の329.81ポイントと反発、深センB株指数は0.04%安の1173.67ポイントと続落した。