週明け25日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比0.38%安の29227.49ポイントだった。中国企業指数は0.46%安の11287.48ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で481億7900万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まったが、前場中盤から下げ幅を拡大。強気相場と弱気相場の分かれ目とされる250日移動平均(前引け時点で29309.65ポイント)を割り込んで前場の取引を終えた。前日に中国人民銀行(中央銀行)が預金準備率引き下げを発表したことから、人民元相場の先安観が強まり、中国本土系銘柄の売り材料となったもよう。きょうのオンショア人民元(CNY)市場では1米ドル=6.5376元を付け、年初来の元安/米ドル高水準を更新した。22日の米ナスダック総合指数の反落を受け、ハイテク株が売られたことも重荷。序盤は前週末の原油先物相場の反発を受けた関連銘柄の買いが相場を下支えしたが、ほどなく失速した。
個別では、保険株のAIAグループ(
01299)と中国平安保険(
02318)、ハイテク株のテンセント(
00700)と舜宇光学科技(
02382)が売られ、相場の下げを主導。本土系不動産デベロッパーの碧桂園(
02007)と華潤置地(
01109)、中国海外発展(
00688)が安い。カジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)と銀河娯楽(
00027)は反落した。半面、中国石油メジャーのシノペック(
00386)とCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)がそろって上昇。香港系不動産信託のLink REIT(
00823)、香港公益株のホンコン・チャイナガス(
00003)も堅調だった。