24日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。前日は3営業日ぶりに反落して2週間ぶりの安値で引けただけに、自律反発に期待する買い戻しが先行。5月の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨を受けて米利上げペースが加速するとの観測が後退し、買い安心感につながった。半面、米国と中国の貿易交渉の先行き不透明感から、リスク回避の売りが出て相場の重荷となっている。

　ハンセン指数は日本時間午前10時50分現在、前日比0.09％安の30637.51ポイントで推移。個別では、大型金融株のAIAグループ（01299）や中国建設銀行（00939）、中国IT大手テンセント（00700）などが買い戻され、相場を支えている。前日に大きく下げたエネルギー資源株のシノペック（00386）、中国神華能源（01088）は反発。一方、時価総額が大きいHSBC（00005）が売られている。食肉大手の万洲国際（00288）、パソコン大手のレノボグループ（00992）が安い。

　24日の本土市場で、上海総合指数は続落スタート。小安く寄り付いた後に下げ幅を広げる展開。指数は午前10時49分現在、前日比0.11％安の3165.45ポイントで推移している。セクター別では、造船や貴金属の下げが目立つほか、自動車、電力、鉄鋼などが軟調。半面、食品・飲料、通信、旅行などが買われている。

　24日の上海A株市場では日本時間午前10時39分現在、*ST山東天業恒基（600807）が5.03％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2018/5/24 10:39 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 *ST山東天業恒基（600807）       6.980  -5.03%

 2 貴州省広播電視信息網絡（600996）9.820  -3.06%

 3 広匯汽車服務（600297）          7.300  -2.93%

 4 上海宝信ｿﾌﾄ（600845）          27.080  -2.55%

 5 中国科技出版伝媒（601858）     10.740  -2.36%

 6 上海鳴志電器（603728）         16.600  -2.24%

 7 無錫商業大厦大東方（600327）    7.330  -2.01%

 8 信雅達系統工程（600571）        9.870  -1.89%

 9 常州星宇車灯（601799）         61.690  -1.88%

10 浙江航民（600987）             11.070  -1.86%