25日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落スタート。安く寄り付いた後にマイナス圏でもみ合う展開。前日に指数が約2％上昇した後とあって、利益確定売りが先行。中国人民銀行（中央銀行）が公開市場操作（オペ）を見送り、きょうの資金の出入りはリバースレポ（売り戻し条件付き債券購入）の償還に伴い1500億元の吸収超過になると伝わったことも投資家心理を悪化させている。

　指数は午前10時45分現在、前日比0.43％安の3115.47ポイントで推移。セクター別では、石炭、石油、鉄鋼が安い。保険、銀行など金融株も軟調。半面、航空や自動車の一角が買われている。

　25日の香港市場でハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ反落スタート。24日のNY株式相場は主要3指数がそろって大幅安。米長期金利が2014年1月以来の3％台に乗せたことなどが投資家心理を冷やした。香港市場でもハイテク株への下げ圧力や、米長期金利の上昇による資金流出懸念が相場を重くしている。指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.72％安の30414.79ポイントで推移している。

　個別では、IT大手のテンセント（00700）が安い。豚肉生産大手の万洲国際（00288）が大幅下落。テクノロジー株の瑞声科技（02018）や舜宇光学科技（02382）、石炭大手の中国神華能源（01088）、不動産大手の碧桂園（02007）が軟調に推移している。半面、台湾系食品メーカーの中国旺旺（00151）が逆行高。自動車メーカーの長城汽車（02333）、電力株の華能国際電力（00902）や華潤電力控股（00836）が買われている。

　25日の上海A株市場では日本時間午前10時40分現在、浙江大元リュウ業（603757）が10％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2018/4/25 10:40 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 浙江大元ﾘｭｳ業（603757）        58.350 -10.00%

 2 甘粛藍科石化高新装備（601798）  6.060  -5.02%

 3 中国船舶工業（600150）         15.440  -4.98%

 4 曙光信息産業（603019）         53.540  -4.27%

 5 索通発展（603612）             40.630  -4.20%

 6 青島鼎信通訊（603421）         24.980  -3.55%

 7 湖南百利工程科技（603959）     31.500  -3.34%

 8 亜翔系統集成科技（603929）     27.710  -2.87%

 9 吉林亜泰（600881）              4.680  -2.70%

10 湘潭電機（600416）             10.860  -2.60%