18日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日ぶりに反発。終値は前日比0.74%高の30284.25ポイントだった。中国企業指数は0.72%高の11986.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1175億6000万HKドル。
ハンセン指数は前日の欧米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付くと、おおむねプラス圏で推移した。前日まで4営業日続落した後で買い戻しが入りやすい環境だったことに加え、中国人民銀行(中央銀行)が17日夜に商業銀行の預金準備率を1%引き下げると発表したことが好感された。ただ、米中貿易摩擦の深刻化に対する警戒感や、中国本土から相互取引制度を通じた香港株売買がきょうで5営業日連続の売り越しとなったことなどが上値を重くし、指数は序盤に30400ポイント台後半を付けた後は30000−30400ポイントでのもみ合いを続けた。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保のAIAグループ(
01299)が高い。本土預金準備率引き上げが好感された中国工商銀行(
01398)や中国建設銀行(
00939)、原油高が好感されたシノペック(
00386)やペトロチャイナ(
00857)も大幅上昇。カジノ株の銀河娯楽(
00027)や電力大手の華潤電力控股(
00836)が大きく買われた。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が逆行安。中国当局が自動車外資規制を5年以内に全廃すると発表したことが嫌気された。テクノロジー株の瑞声科技(
02018)や舜宇光学科技(
02382)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)が軟調だった。
H株では、銀行株の中国農業銀行(
01288)や招商銀行(
03968)、不動株の万科企業(
02202)が高い。鉄鋼大手のアンガン・スチール(
00347)や馬鞍山鋼鉄(
00323)、輸送機械大手のウェイチャイ・パワー(
02338)、セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)も大きく上昇した。半面、広州汽車集団(
02238)やBYD(
01211)など自動車株が大幅安。航空大手の中国国際航空(
00753)、スーパーマーケット中国最大手の聯華超市(
00980)も大きく売られた。