22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.53%安の3263.48ポイントだった。深セン成分指数は0.94%安の10877.25ポイントと続落。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で4237億9000万元。
上海総合指数は小高く寄いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。21日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げが決定したことを受けて、中国人民銀行(中央銀行)はきょう朝方に公開市場操作(オペ)で、リバースレポ(売り戻し条件付き債券購入)の金利を0.05%引き上げるとともに1200億元を吸収した。前日に銀行と保険の監督機関を統合した中国銀行保険監督管理委員会が発足するなど、金融引締め懸念が再び高まるなか、指数は下げ幅を拡大。3250ポイント付近では下げ渋りの動きをみせたが、結局、終値ベースで今月5日以来、約3週ぶりの安値を付けた。セクター別では保険と銀行が軒並み安だったほか、貴金属、鉄鋼、酒造が売られた。半面、小売りやIT・ソフトウエアが逆行高。石油、電力などが堅調だった。
A株市場では、保険株の新華人寿保険(
601336)や中国太平洋保険(
601601)、銀行株の中国農業銀行(
601288)などが売られ、相場の下げを主導した。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)、家電大手の珠海格力電器(
000651)や青島海爾(
600690)が大幅下落。半面、家電量販最大手の蘇寧易購集団(
002024)が逆行高を演じた。空港運営会社の上海国際機場(
600009)、証券大手の中信証券(
600030)、ゲームプラットフォーム運営業者の三七互娯網絡科技(
002555)も買われた。
上海B株指数は0.34%高の329.16ポイントと反発。深センB株指数は0.34%安の1165.46ポイントと8営業日続落した。