22日前場の香港株式市場でハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.63%安の31218.05ポイントだった。中国企業指数は0.30%安の12483.67ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で855億6800万HKドルだった。
ハンセン指数は反発して始まったものの、前場中盤に下げに転じた。序盤は中国本土の大型金融株が上昇して高く推移。しかし中国人民銀行(中央銀行)が米利上げに対応して22日実施のリバースレポの金利を0.05%引き上げると、中国本土市場で銀行株が下落し、香港に重複上場する銘柄も下げた。中国本土の銀行当局と保険当局が統合して21日に発足した銀行保険監督管理局が、銀行当局出身の郭樹清主席の下で厳しい監督姿勢を維持するとの見方から、保険株も売られた。
個別では、中国IT大手テンセント(
00700)が大きく下げ、1銘柄でハンセン指数を106ポイント超押し下げた。前日大引け後に発表した2017年10−12月決算でゲーム収入の伸びが鈍化したとの見方が広がり、嫌気する売りが出た。朝方高かった銀行株の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、保険株の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)は軒並みマイナス圏に沈んだ。香港不動産デベロッパーの長江実業集団(
01113)、九龍倉置業地産(
01997)も安い。一方、前日の原油先物相場の上昇を手掛かりに中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)がそろって買われた。スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が反発。中国政府系不動産デベロッパーの中国海外発展(
00688)の続伸も目立つ。