20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.35%高の3290.64ポイントだった。深セン成分指数は0.08%高の11077.80ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4022億1500万元。
上海総合指数は、下値抵抗として意識されている25日移動平均(19日大引け時点で3266.29ポイント)を割り込んで始まると、米中貿易摩擦の激化に対する警戒感などを背景に中盤にかけて軟調に推移。同水準付近でのもみ合いが続いたが、後場入り後にプラス圏に浮上し次第に上げ幅を広げた。李克強首相が全国人民代表大会(全人代)閉幕の記者会見で、基本医療保険への財政補助金を引き上げる方針を示したことなどが材料視され、地合い改善につながった。
A株市場では上海復星医薬(
600196)、江蘇恒瑞医薬(
600276)など医薬・医療関連株が買いを集め、相場の上げをけん引。中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株、ペトロチャイナ(
601857)、中国神華能源(
601088)などエネルギー資源株も上昇し、指数を押し上げた。スマホ用光電子部品大手の深セン欧菲光科技(
002456)、ディスプレー広告最大手、分衆伝媒信息技術(
002027)などハイテク株の一角も高い。一方、新華人寿保険(
601336)、中国人寿保険(
601628)など保険株、洛陽モリブデン(
603993)、中国アルミ(
601600)など非鉄金属株の一角などが売られ、相場の足かせになった。
上海B株指数は0.05%高の329.49ポイントと小幅ながら6営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.45%安の1171.50ポイントと6営業日続落した。