15日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.34%高の31541.10ポイントだった。中国企業指数は0.28%高の12719.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1107億HKドルだった。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継いで下げて始まり、中盤は前日終値付近でもみ合い。大引けにかけて上げ幅を広げて終えた。中国政府が振興に力を入れる「ニューエコノミー」の関連銘柄や、保険料収入が伸びている保険セクターが買われ、相場を支えた。序盤は米国と中国の貿易摩擦の激化を警戒する売りが先行したが、中長期的な先高観は根強く、中盤以降は下値抵抗として意識された50日移動平均(大引け時点で31345.55ポイント)を超える水準で推移した。セクター別では保険やIT、本土系不動産が買われた半面、エネルギー資源、自動車が売られた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国平安保険(
02318)が1銘柄で指数を50ポイント近く押し上げた。前日大引け後発表した1−2月保険料収入の伸び率や、証券会社の強気判断が材料視されたもよう。ハイテク株の舜宇光学科技(
02382)とテンセント(
00700)も買われた。不動産株の碧桂園(
02007)が4%近い続伸続伸。前日安かった万洲国際(
00288)は大きく買い戻された。半面、大型銀行株の中国銀行(
03988)や中国工商銀行(
01398)、HSBC(
00005)が下げて重荷だった。エネルギー資源株の中国神華能源(
01088)、石油株のCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)も下落。食品株の中国蒙牛乳業(
02319)、中国旺旺(
00151)が安い。
好決算や業績拡大見通しを手掛かりとする個別銘柄の物色も目立った。14日大引け後に2017年12月本決算を発表した太古A(
00019)、中国航空工業(
00232)、中銀航空租賃(
02588)はともに上昇。きょう取引を再開したプルーデンシャル(
02378)は純利益が市場予想を下回ったものの、同時発表した英国事業を分離上場する計画を手掛かりに買い進まれて5.30%高で引けた。