14日のNY株式相場は4日続伸。強い米1月消費者物価指数(CPI)の結果を受けて米10年債利回りが上昇したことで、主要3指数は下落してスタートしたが、その後、金融やIT、一般消費財、エネルギー株などが買われ、相場を押し上げた。ダウ平均は朝方に150米ドル安まで下落したが、253.04米ドル高(+1.03%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.34%、1.86%高となり、3指数そろっての4日続伸となった。ダウ平均とS&P500は年初来でプラス圏を回復。週明け12日のナスダック総合に続き、3指数がそろってプラス圏に浮上した。
取引時間前に発表された米1月CPIは前月比+0.5%となり、予想の+0.3%や12月の改定値+0.2%を上回る強い結果となった。インフレ懸念の強まりを受けて米10年債利回りは
2014年1月以来となる2.9%台まで上昇した。一方、米1月小売売上高は前月比-0.3%と予想の+0.2%を下回る予想外のマイナスとなった。為替市場では強いCPIを受けてドルが一時上昇したが、弱い小売売上高が意識され反落。ドル円は、107.50円付近まで上昇後、106.70円まで下落した。金利上昇を受けて金融株が軒並み高となったほか、ドル安も支援にIT、一般消費財など幅広い銘柄が上昇。原油相場の反発を受けてエネルギー株も上昇したが、公益や通信サービスなどのディフェンシブ株が下落した。センチメントは改善が続いた。投資家の不安心理を示すVIX指数は5.71ポイント低下し、19.26ポイントと2月2日以来の20ポイント割れとなった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 24535.82 24925.95 24490.36 24893.49 253.04 1.03
S&P500 2651.21 2702.10 2648.87 2698.63 35.69 1.34
NASDAQ 6979.24 7152.05 6977.07 7143.62 130.11 1.86
CME225先物 21225.00 21510.00 20915.00 21495.00 315.00 1.49
FT100 7168.01 7243.15 7145.73 7213.97 45.96 0.64
DAX 12294.85 12393.71 12075.21 12339.16 142.66 1.17
為替(ドル/円) 107.82 107.90 106.72 107.02 -0.80 -0.75
WTI先物 58.98 60.90 58.20 60.60 1.41 2.38
金(Gold)先物 1331.90 1358.60 1319.10 1358.00 27.60 2.08
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。