14日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.45%高の3199.16ポイントだった。深セン成分指数は0.67%高の10431.91ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2368億5900万元と商いは細った。
上海総合指数は方向感に欠ける展開。あすから1週間の春節(旧正月)連休を控えて持ち高調整の売りが重しとなり、前場は序盤以降、おおむねマイナス圏で推移した。ただ、3170ポイント付近の下値の堅さが意識されると、後場にプラス圏へ浮上。もみ合いながら上げ幅を広げ、終盤に心理的節目の3200ポイントに乗せる場面もあったが、結局節目をわずかに下回る水準で引けた。連休明け後の相場に対して総じて楽観的な見方が投資家心理を支える一方、長期休暇を前に積極的な買いを控える投資家も多く、見送りムードが広がった。
A株市場では、方大特鋼科技(
600507)、アンガン・スチール(
000898)など鉄鋼株や、エン州煤業(
600188)、陝西煤業(
601225)など石炭株の上昇が目立った。新エネルギー自動車への補助金制度の改定について当局具体案が正式に発表されたことを受け、大手の優位性が一層高まるとの思惑からBYD(
01211)など自動車の一角が買われた。家電の珠海格力電器(
000651)、杭州老板電器(
002508)、旅行・観光関連の中国国旅(
601888)も高い。2017年12月本決算の速報値が45%増益となったスーパーマーケット・チェーンの永輝超市(
601933)は約4%の上昇。半面、人民元の対米ドル中間レートが2日連続で元安/ドル高水準に設定されたことを嫌気し、中国南方航空(
600029)、中国国際航空(
601111)など航空が総じて軟調。鉄道輸送の大秦鉄路(
601006)、インフラ建設の中国交通建設(
601800)、中国中鉄(
601390)、証券大手の中国銀河証券(
601881)、東方証券(
600958)もさえない。
上海B株指数は0.35%高の324.02ポイント、深センB株指数は0.58%高の1153.54ポイントとともに3日続伸した。