13日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。前場終値は前日比2.18%高の30102.30ポイントだった。H株指数は2.52%高の12200.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で743億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。心理的節目の30000ポイントを3営業日ぶりに回復して前場の取引を終えた。12日の欧米株式相場の上昇を受け、ハイテク株や金融株を中心に割安感がある優良銘柄が買い戻された。前日大引け後発表された1月の人民元建て貸付残高増加額が過去最高を更新したほか、きょうの中国本土市場の上昇が買い安心感につながった。中国人民銀行(中央銀行)がきょう中期貸出制度(MLF)を通じて3930億元を供給したことで、金融引き締めに対する警戒感が和らいだもよう。
個別では、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が7.28%高と急伸。2017年12月本決算で純利益が前年比120%超増える見通しを発表し、買いを集めた。同業の瑞声科技(
02018)や中国IT大手のテンセント(
00700)も高い。乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)やカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、生保大手の中国平安保険(
02318)は続伸した。一方、パソコン大手のレノボグループ(
00992)が続落。香港系公益株の電能実業(
00006)、中電控股(
00002)もさえない。