週明け12日の香港株式市場でハンセン指数は小幅に続落。終値は前営業日比0.16%安の29459.63ポイントだった。H株指数は0.01%安の11900.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1349億HKドルだった。
ハンセン指数は100日移動平均(12日寄り付き時点で29618.54ポイント)を回復してスタートし、その後もほぼプラス圏でもみ合った。前週末のNY市場でダウ平均が3日ぶり反発したことを受け、高まっていた投資家不安がやや和らいだ。本土市場で上海総合指数が前場中盤以降におおむね堅調に推移したことも好感され、安値拾いの買いが相場を支えた。ただ、欧米やアジアの主要株式市場でこのところ荒い値動きが続く中、香港や本土市場は今週後半から春節(旧正月)休暇に入ることもあり、上値の重さが目立った。終盤に入ると、連休前の持ち高調整や換金売りも重しとなり、指数は急速に上げ幅を縮小。100日移動平均(12日大引け時点で29616.01ポイント)を再び割り込み、結局はマイナス圏で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、原油相場の大幅下落を嫌気して石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が売られた。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、PC世界大手のレノボグループ(
00992)の下げが目立った。中国工商銀行(
01398)、中国人寿保険(
02628)など本土金融株の一角が軟調。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大幅に続伸したほか、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、本土デベロッパーの華潤置地(
01109)が高い。IT大手のテンセント(
00700)は上げ幅を3%に広げる場面もあったが、終値は0.54%高にとどまった。
H株では、電力大手の大唐国際発電(
00991)、華能国際電力(
00902)や、非鉄金属の新疆新キン鉱業(
03833)、本土不動産の広州富力地産(
02777)が安い。油田サービスの中海油田服務(
02883)、通信キャリアのチャイナ・テレコム(
00728)が売られた。半面、航空大手の中国国際航空(
00753)、中国南方航空(
01055)が大幅に反発。広州汽車集団(
02238)、BYD(
01211)など自動車の一角も買われた。前週末に発表された中国の1月新エネ車販売が好調だったほか、地方政府による新エネ車補助金が継続するとの情報が材料視されたもよう。証券会社による強気見通しを手掛かりに医薬品メーカーの上海復星医薬(
02196)も大幅高。