9日前場の香港株式市場でハンセン指数は大幅に反落。前場終値は前日比3.33%安の29436.73ポイントだった。H株指数は4.08%安の11875.73ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1252億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は米株安の流れを受けて心理的節目の30000ポイントを割り込んで寄り付いた。米長期金利の上昇懸念の高まりから前日のNY市場でダウ平均が再び1000米ドル超の下げとなったことを受け、リスクオフの動きが加速。上海総合指数の大幅続落も地合いをさらに悪化させ、序盤に下値抵抗とされる100日移動平均(8日大引け時点で29604.73ポイント)を割り込み、一時下げ幅を4.3%超に拡大する場面もあった。幅広い銘柄に売りが膨らみ、ほぼ全面安の展開となっている。
個別では、時価総額の大きい中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)、AIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)など大型金融株や、IT大手のテンセント(
00700)が大きく売られている。本土不動産の碧桂園(
02007)、石炭大手の中国神華能源(
01088)、豚肉大手の万洲国際(
00288)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)も下げがきつい。市況の悪化を受けて香港証券取引所(
00388)や中信証券(
06030)、中国銀河証券(
06881)など証券関連が軒並み安い。