17日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸スタート。小高く寄り付いた後、上げ幅を広げる展開。序盤に2017年11月14日に付けた昨年来高値（3450.50ポイント）を上抜いた。

　指数は午前10時45分現在、前日比0.44％高の3451.82ポイントで推移。セクター別では、銀行、保険、証券など金融株がほぼ全面高となり、相場の上昇をけん引。インフラ建設も堅調。半面、石油、石炭など資源株がさえない。不動産の一角に利益確定売りが出ている。

　17日の香港市場でハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ反落スタート。その後もマイナス圏でもみ合う展開となっている。16日のNY市場では主要3指数がそろって反落。ダウ平均は一時、節目の26000ドルを上回ったが、目先の達成感が強まったことで利益確定売りが優勢となった。香港市場でも前日に終値ベースで約10年3カ月ぶりの史上最高値を更新しただけに、目先の利益を確定する売りが出やすい状況。指数は日本時間午前10時45分現在、前日比0.67％安の31692.32ポイントで推移している。

　個別では、本土不動産大手の碧桂園（02007）が安い。朝方に株式と転換社債の発行を発表したことが嫌気されているもよう。中国石油メジャーのCNOOC（00883）やペトロチャイナ（00857）、自動車メーカーの吉利汽車（00175）、本土不動産大手の万科企業（02202）や中国海外発展（00688）なども売られている。半面、乳製品大手の中国蒙牛乳業（02319）が高い。証券株の中信証券（06030）や中国銀河証券（06881）、本土保険株の中国人民財産保険（02328）なども堅調に推移している。

　17日の上海A株市場では日本時間午前10時41分現在、長春燃気（600333）が6.55％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2018/1/17 10:41 （日本時間）

  銘柄名                            株価  騰落率

                                    （元） （％）

 1 長春燃気（600333）                7.700  -6.55%

 2 深ｾﾝ市金証科技（600446）         15.600  -5.80%

 3 瀚藍環境（600323）               14.420  -5.07%

 4 江蘇保千里視像科技集団（600074）  5.340  -4.98%

 5 億陽信通（600289）                5.370  -4.96%

 6 信雅達系統工程（600571）         11.200  -4.84%

 7 深ｾﾝ香江控股（600162）            3.680  -4.66%

 8 航天信息（600271）               20.580  -4.63%

 9 西部黄金（601069）               14.010  -4.56%

10 北京万通地産（600246）            4.740  -4.44%