16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.77%高の3436.59ポイントだった。深セン成分指数は0.70%高の11386.91イントと3営業日ぶり反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5352億8600万元。
上海総合指数は序盤に利益確定売りに押される場面があったが、その後はおおむねプラス圏でもみ合う展開になった。中国人民銀行(中央銀行)がきょう公開市場操作(オペ)を通じて金融市場に2カ月ぶりの多さとなる2700億元の資金を供給したことが投資家心理の改善につながった。指数が3425ポイントを上回る水準では高値警戒感から伸び悩む場面が目立ったが、終盤に上げ足を速めると、結局、2017年11月13日に付けた昨年来高値(3447.84ポイント)に迫る水準で終えた。セクター別では不動産、観光・ホテル、インフラ建設、銀行や証券などが買われた。一方、保険、エネルギー資源、航空が売られた。
A株市場では、保利房地産集団(
600048)、万科企業(
000002)が大幅上昇するなど不動産株が買いを集め相場の上げをけん引。大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)、中国銀行(
601988)や、証券大手の中信証券(
600030)、東方証券(
600958)などが買われ、指数を押し上げた。非鉄大手の洛陽モリブデン(
603993)、インフラ建設大手の中国鉄建(
601186)や中国鉄建(
601186)もしっかり。一方、前日買われた中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み売られ、相場の足かせとなった。足元の原油高を嫌気し、航空株の中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)がさえない。中国神華能源(
601088)、ペトロチャイナ(
601857)などエネルギー資源株、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)も安い。
上海B株指数は0.91%安の344.50ポイントと反発、深センB株指数は1.24%高の1205.65ポイントと4営業日ぶりに反発した。