週明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅ながら3営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.05%高の3267.92ポイントだった。深セン成分指数は0.35%安の10960.12ポイントと3営業日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3425億2500万元と低調だった。
上海総合指数は方向感欠く展開。前週末に4カ月ぶり安値を付けた後で、前場は自律反発狙いの買いが優勢となり、3280ポイント付近まで上昇する場面が見られた。金融当局がきょう公開市場操作で2600億元の資金を市場に供給したことで資金需要への警戒感も和らいだ。もっとも、上値追いの勢いは限られ再び下向きに転じると、後場は地合いが悪化、マイナス圏でもみ合った。2018年の経済運営方針を決める中央経済工作会議がきょう開幕したと伝わり、内容を見極めたい様子見ムードが相場の重しとなった。ただ3255ポイント付近では底堅さを示し、大引けにかけて下げ幅を縮めると、かろうじてプラスに戻して終えた。セクター別では保険のほか石炭、鉄鋼、非鉄など素材関連が買われた。一方、小売り、IT・電子関連、航空などが売られた。
A株市場では、中国神華能源(
601088)、宝山鋼鉄(
600019)、安徽コンチセメント(
600585)など素材関連の主力株が買われた。金融大手の中国工商銀行(
601398)、中国人寿保険(
601628)も高い。インフラ建設の中国中鉄(
601390)や中国交通建設(
601800)もしっかり。一方、IT・電子関連がさえない。大手LEDチップメーカーの三安光電(
600703)、通信機器大手の中興通訊(
000063)、音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)などが売られ、相場の足かせになった。足元の原油相場の上げ基調を嫌気し、中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)など航空株の下げが目立った。
上海B株指数は0.15%高の337.15ポイントと3営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.16%安の1144.46ポイントと3営業日続落した。