12日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.59%安の28793.88ポイントだった。H株指数は1.04%安の11312.57イント。メインボードの売買代金は概算で1048億2000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた。米株高を好感し、心理的節目の29000ポイントに乗せる場面もあったが、勢いは続かなかった。前日まで3営業日続伸した後とあって利益確定売りが優勢。本土市場で上海総合指数が3営業日ぶりに反落し、次第に下げ幅を拡大する展開になったことも投資家心理を悪化させた。ハンセン指数は前場半ば以降、マイナス圏でもみ合った。今週12−13日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、14日には中国の11月の主要経済指標の発表を控えており、米金利政策の先行きや中国の景気動向を見極めたい様子見ムードも相場を重くした。
ハンセン指数構成銘柄では、前日までの上昇をけん引したハイテク株のテンセント(
00700)、瑞声科技(
02018)、舜宇光学科技(
02382)が安い。なかでも11月の出荷量が低調だったとしてクレディ・スイスが目標株価を引き下げた舜宇光学科技が7%を超す下落。前日に高かった本土保険大手の中国平安保険(
02318)や、豚肉大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)の下げが目立った。半面、原油相場の上昇を手がかりに石油メジャーのCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が買われた。香港の商業不動産運営のLink REIT(
00823)、九龍倉置業地産(
01997)、衛生用品を大手の恒安国際集団(
01044)も堅調。
H株では、新華人寿保険(
01336)、中国太平洋保険(
02601)など本土保険株が軒並み売られた。空運の中国南方航空(
01055)が大幅に反落。セメントの安徽コンチセメント(
00914)、自動車の広州汽車集団(
02238)、東風汽車集団(
00489)、証券の中国銀河証券(
06881)が安い。半面、コンテナ製造世界最大手の中国国際コンテナ(
02039)、医薬品大手の上海復星医薬(
02196)、医療機器メーカーのウェイガオ・グループ(
01066)が逆行高を演じた。