12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比1.25%安の3280.81ポイントだった。深セン成分指数も0.90%安の11043.21ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3785億9700万元。
上海総合指数は小安く始まった後、ずるずると下げ幅を広げた。心理的節目の3300ポイント付近では下げ渋る場面でも見られたが、終盤に下げ足を速めると結局、前日回復したばかりの同節目を割り込み、この日の安値で終えた。前日に大幅続伸した後で、目先の利益を確定する売りの出やすい環境だった。前日大引け後に発表された11月の金融統計はそろって強い内容だったほか、金融当局はきょう連日で公開市場操作(オペ)を実施し、400億元を市場に供給したが、特段の買い材料にはならなかった。セクター別では金融、航空、IT・電子などが売られる一方、非鉄金属、石油、酒造などの一角が買われた。
A株市場では、保険当局による業務管理規制の強化が伝わり、中国平安保険(
601318)、中国太平洋保険(
601601)など保険株が軒並み反落し、相場の下げを主導。証券大手の招商証券(
600999)、中信証券(
600030)や、大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)がそろって下げ、指数を押し下げた。前日買われた大手LEDチップメーカーの三安光電(
600703)、通信機器大手の中興通訊(
000063)が反落。足元の原油相場の上昇基調を嫌気し、中国国際航空(
601111)、中国南方航空(
600029)など航空株の下げがきつい。一方、商品市況の堅調を背景に、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)、石油大手のシノペック(
600028)が逆行高。酒造大手の貴州茅台酒(
600519)もしっかり。
上海B株指数は0.37%安の336.84ポイント、深センB株指数は0.12%安の1147.14ポイントとともに3営業日ぶりに反落した。