12日の香港市場でハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。寄り付き直後は心理的節目の29000ポイントに乗せる場面もあった。米株高が好感される一方、前日まで3営業日続伸した後とあって利益確定売りが出ている。本土市場が安くスタートしたことも重しとなっている。

　個別では、前日までの上昇をけん引したハイテク株の舜宇光学科技（02382）、瑞声科技（02018）が大幅に反落。ワーフ（00004）、恒隆地産（00101）など香港不動産株が安い。本土保険株の中国平安保険（02318）も反落している。半面、原油高を受けて石油メジャーのCNOOC（00883）、ペトロチャイナ（00857）、シノペック（00386）がそろって高い。

　12日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。前日に大幅続伸し、約2週間ぶり高値を付けた後で、目先の利益を確定する売りに押される展開となっている。指数は午前10時45分現在、前日比0.19％安の3315.88ポイントで推移。セクター別では、IT・電子、保険、セメントなどが売られる一方、インフラ建設、鉄鋼、石油などが買われている。

　12日の上海A株市場では日本時間午前10時41分現在、三江購物倶楽部（601116）が3.88％安と上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の中で値下がり率1位となっている。上海A株銘柄の寄り付き下落率トップ10は次の通り。

◆上海A株銘柄（ストックコネクト対象銘柄）の寄り付き下落率トップ10
　更新時間：2017/12/12 10:41 （日本時間）

  銘柄名                          株価  騰落率

                                  （元） （％）

 1 三江購物倶楽部（601116）       23.510  -3.88%

 2 昆吾九鼎投資控股（600053）     25.600  -2.36%

 3 杭州解百集団（600814）          9.210  -2.33%

 4 上海貝嶺（600171）             15.810  -2.11%

 5 重慶三峡水利電力（600116）      8.850  -2.10%

 6 桐昆集団（601233）             20.750  -1.94%

 7 信雅達系統工程（600571）       10.950  -1.88%

 8 中国太平洋保険（601601）       43.060  -1.87%

 9 深ｾﾝ市金証科技（600446）       15.700  -1.81%

10 鵬博士電信伝媒集団（600804）   19.920  -1.78%