週明け20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.28%高の3392.40ポイントだった。深セン成分指数は1.28%高の11437.55ポイントと反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4894億900万元。
上海総合指数は安く始まると、序盤から中盤にかけて軟調な値動きが続いた。17日大引け後に当局が「金融機関の資産管理業務の規範化に向けた指導意見(草案)」を発表したことを受け、監督強化への懸念が膨らみ相場の重しとなった。ただ、3340ポイント付近(下落幅1%超)が下値支持ラインとして意識され下げ渋ると、後場には段階的に下げ幅を縮めた。結局、引け際にプラスに切り返し、この日の高値圏で終えた。
A株市場では、前場売られた中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株の一角が終盤に買い戻され、上げをけん引した。通信機器大手の中興通訊(
000063)、スマホ用タッチスクリーン最大手の深セン欧菲光科技(
002456)などIT関連株も堅調。王伝福会長が2025年の目標売上高を1兆元とする中長期計画を明らかにしたBYD(
002594)は9%超上昇。一方、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)など保険株、中信証券(
600030)や招商証券(
600999)など証券株が売られ、相場の足かせになった。貴州茅台酒(
600519)など酒造株もさえない。
上海B株指数は0.18%高の342.70ポイントと5営業日ぶりに反発、深センB株指数は0.42%安の1182.94ポイントと5営業日続落した。