15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.79%安の3402.52ポイントだった。深セン成分指数は1.04%安の11462.11ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5243億5500万元。
上海総合指数は安く寄り付き、終始マイナス圏で推移した。前日までに発表された10月の金融統計や、鉱工業生産などの主要経済指標がそろって弱い内容だったことを受け、10−12月期の中国経済成長率の減速が引き続き懸念された。前日は7営業日ぶりに反落したが、依然として3400ポイント台で推移しているだけに、利益を確定する売りが優勢だった。後場には心理的節目の3400ポイントをわずかながら割り込む場面もあった。結局、指数はかろうじて節目を守って引けたが、約1週間ぶりの安値を付けた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など足元で堅調だった保険株の下げが目立った。国際エネルギー機関(IEA)による原油需要見通しの下方修正などを嫌気して石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が安い。当局が18年にも新エネルギー車の生産許可の交付を再開すると伝わり、競争激化や需給悪化への懸念から大手自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が大きく売られた。科大訊飛(
002230)、杭州海康威視数字技術(
002415)などIT関連も大幅安。半面、宜賓五糧液(
000858)、瀘州老窖(
000568)など酒造株が逆行安を演じたほか、通信キャリアの中国聯合網絡通信(
600050)、不動産大手の保利房地産(
600048)が堅調だった。
上海B株指数は0.79%安の350.00ポイント、深センB株指数は0.79%安の1217.18ポイントとともに続落した。