18日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.05%高の28711.76ポイントだった。H株指数は0.46%高の11621.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で875億8100万HKドル。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏でもみ合った。指数は2007年12月以来の高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい状況だった。中国できょう開幕した中国共産党大会に対する様子見ムードが漂ったことや、19日に予定されている中国の7−9月期GDPなど重要経済指標の発表を前に、上値は重かった。ただ、指数は終盤にかけて下げ幅を縮めると、クロージング・オークション・セッション(大引け後10分間の板寄せセッション)の間に切り返し、結局、前日に続き終値ベースで2007年12月以来の高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)など保険株が高い。香港を代表するコングロマリットの長江和記実業(
00001)や香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)など香港関連銘柄が買われた。半面、前日まで6営業日続伸していたアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が安い。ペトロチャイナ系ガス会社の昆侖能源(
00135)や台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も売られた。欧州金融大手のHSBC(
00005)、4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)や中国工商銀行(
01398)もさえなかった。
H株では、新華人寿保険(
01336)や中国太平洋保険(
02601)が高い。セメント大手の安徽コンチセメント(
00914)、不動産大手の万科企業(
02202)も買われた。半面、ネット専業保険最大手の衆安在線財産保険(
06060)が続落。鉄道向け電力制御システム大手の株洲中車時代電気(
03898)や鉄鋼大手のアンガン・スチール(
00347)、アルミ大手の中国アルミ(
02600)も売られた。