18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.29%高の3381.79ポイントだった。深セン成分指数は0.07%高の11282.75ポイントと小幅続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4421億1800万元。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、終始プラス圏でもみ合った。中国の最重要政治イベントとされる共産党大会がきょう開幕し、24日まで開催される。大会期間中は「国家隊」と呼ばれる政府系資金が株式市場の安定確保に努めるとの思惑が相場を支えた。ただ、様子見ムードが根強く、上値は重かった。終盤に上げ幅を縮小し、前日終値に近づく場面もあったが、大引け間際に戻してきょうの高値圏で引けた。
A株市場では、国有大手銀行の中国工商銀行(
01398)、中国農業銀行(
601288)、保険大手の中国平安保険(
601318)、中国人寿保険(
601628)、石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)などの主力株が買われ、指数を押し上げた。習近平主席が党大会の演説で、基本医療保険制度や重病医療保険制度の構築の加速に言及したことを受け、康美薬業(
600518)、広州白雲山医薬(
600332)など医薬・医療関連が高い。家電の四川長虹電器(
600839)、TCL集団(
000100)、自動車の上海汽車集団(
600104)も上昇が目立った。半面、鉄鋼内蒙古包鋼鋼聯(
600010)、宝山鋼鉄(
600019)、非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)が安い。古紙の値下がり報道を受けて岳陽林紙(
600963)など製紙銘柄が売られたほか、インフラ建設の中国鉄建(
601186)、中国中鉄(
601390)、鉄道車両の中国中車(
601766)もさえない。
上海B株指数は0.65%安の349.02ポイント、深センB株指数は0.13%安の1203.79ポイントとともに3日続落した。