18日前場の香港株式市場でハンセン指数はほぼ横ばい。前場終値は前日比1.20ポイント安の28696.29ポイントだった。H株指数は0.44%高の11619.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で481億6300万HKドル。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏でもみ合った。安く寄り付いた後、何度か切り返す場面もあったが、買いの勢いは弱かった。指数が2007年12月以来の高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい状況。また、中国で中国共産党大会が開幕し、習近平総書記が演説を行うなか、市場では様子見ムードが漂った。ただ、上海総合指数がプラス圏で前場の取引を終えたこともあり、指数は前引けにかけて前日終値付近まで下げ幅を縮めた。
個別では、前日まで6営業日続伸していたアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が安い。衛生用品大手の恒安国際集団(
01044)や乳製品大手の中国蒙牛乳業(
02319)も売られている。時価総額上位でIT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)などもさえない。半面、中国平安保険(
02318)や中国人寿保険(
02628)やなど保険株が高い。香港を代表するコングロマリットの長江和記実業(
00001)や香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)など香港関連銘柄が買われている。