26日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅に4営業日続落。前場終値は前日比0.03%安の27491.87ポイントだった。H株指数は0.41%高の10957.46ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で548億5400万HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた。北朝鮮外相が「米宣戦布告と見なし、領空外での米機も攻撃対象」と発言したことを受け、米朝間の緊張の高まりを嫌気した売りが先行。ただ、前日まで3営業日続落しただけに下値拾いの買いが入り、ほどなくして指数は下げ幅を縮小。中盤に小幅高に転じる場面もあったが、地政学的リスクへの警戒感が根強い中、来週の国慶節連休を控えて買いの勢いが限られ、前引けにかけて指数は前日終値を挟んでもみ合った。
個別では、需給改善の観測を受け25日の原油先物相場が一時、期近物としてほぼ5カ月ぶりの高値を付けたことを受け、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がそろって上昇し、指数を押し上げた。自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、BYD(
01211)、石炭の中国神華能源(
01088)が反発。不動産市場の引き締め強化に向けた動きで前日に大幅安の華潤置地(
01109)も小幅ながら反発した。半面、IT大手のテンセント(
00700)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が売られ、相場の重しとなった。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は続落で前場の取引を終えた。