週明け18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前営業日比0.28%高の3362.86ポイントだった。深セン成分指数は0.82%高の11053.73ポイントと3営業日ぶり反発。終値ベースで2016年1月6日以来ほぼ1年8カ月ぶりの高値を付けた。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5162億5900万元。
上海総合指数は小安く寄り付いた直後に上げに転じ、狭いレンジでもみ合った。前週末終値は8月25日以来3週間ぶりの安値を付けただけに、買い戻しが相場を支えた。資金流入期待が根強いほか、新エネルギー車や半導体国産化、グラフェンなど政策の恩恵が期待できるテーマ銘柄が上昇した。ただ、上値を買い上がる動きは限定的だった。前週末にかけて発表された8月の鉱工業生産や小売売上高、M2伸び率が市場予想に届かなかったことで、景気減速懸念がくすぶっている。セクター別では、中国金融先物取引所(CFFEX)が株価指数先物の証拠金と手数料を引き下げたことを受け、証券が買われた。酒造、非鉄金属も高い。半面、保険が全面安となったほか、鉄鋼、観光が安い。
A株市場では、白酒醸造大手の貴州茅台酒(
600519)がしっかり。山西杏花村汾酒廠(
600809)は制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)、証券株の中国銀河証券(
601881)、中信証券(
600030)は続伸した。第一創業証券(
002797)は前日の公告でJDドットコムによる出資報道を否定したものの、ストップ高を付けた。半面、大型金融株の中国農業銀行(
601288)や中国人寿保険(
601628)が下げて相場の重荷だった。前週末高かった保利房地産(
600048)が反落。貨物運輸会社の中鉄鉄龍集装箱物流(
600125)はストップ安を付けた。
上海B株指数は0.30%高の356.26ポイントと3営業日ぶりに反発。深センB株指数は0.20%高の1184.55ポイントと続伸した。