17日の香港株式市場でハンセン指数は反落。終値は前日比0.24%安の27344.22ポイントだった。H株指数は0.15%安の10801.42ポイント。メインボードの売買代金は概算で964億900万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継いで高寄りで始まったが、その後は前日終値付近まで下げ、マイナス圏でもみ合う展開となった。指数は序盤に27600ポイントを回復したが、1週間ぶりの高値を付けたことから利益確定売りが強まるとマイナス圏に急落。決算発表の業績を手掛かりとした個別銘柄の物色が相場を支え、27300ポイント付近では下げ渋りの動きをみせた。ただ、中国本土市場との相互取引制度を通じた資金流入が伸び悩むなか、買いの勢いは弱く、結局、前日終値を回復できずにきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融株のAIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)が下げを主導。前日の相場をけん引した中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)もそろって売られた。香港不動産株の長江実業地産(
01113)や恒隆地産(
00101)、きょうの前場終了後に2017年6月中間決算を発表した太古A(
00019)もさえなかった。半面、IT大手のテンセントが逆行高を演じた。前日大引け後に発表した2017年6月中間決算で、売上高と純利益がともに市場コンセンサス予想を上回ったことが好感された。きょう中間決算を発表する本土保険大手の中国平安保険(
02318)も高い。マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)やサンズ・チャイナ(
01928)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)も買われた。
H株では自動車大手の東風汽車集団(
00489)が安い。本土銀行株の中国農業銀行(
01288)や中国民生銀行(
01988)、本土保険株の中国人寿保険(
02628)も売られた。半面、航空大手の中国国際航空(
00753)が逆行高。海運株の中遠海運控股(
01919)や中遠海運発展(
02866)も買われた。