17日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前日比0.68%高の3268.43ポイントだった。深セン成分指数は前日比0.50%高の10653.73ポイントと4日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5253億3700万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、終始プラス圏で推移した。IT大手のテンセント(
00700)やアリババ・グループ(BABA)など戦略投資家10社の出資を受け入れる中国国有通信、中国聯合網絡通信集団有限公司の混合所有制改革案が明らかになったことを受け、ほかの業界でも改革が加速するとの思惑から関連銘柄に買いが入り、相場をけん引した。改革案の内容が市場の想定を大幅に上回ったとポジティブに評価する向きが多く、改革への期待が高まった。指数は3260ポイント付近で伸び悩む場面もあったが、終盤に同水準を上抜き、きょうの高値圏で引けた。
A株市場では、インフラ建設の中国交通建設(
01800)、中国鉄建(
01186)、航空の中国東方航空(
600115)、電力の華能国際電力(
600011)、軍需関連の中船防務(
00317)、造船の中国船舶工業(
600150)、中遠海運控股(
601919)など、混合所有制改革の前進が期待されるセクターに買いが集まった。商品相場の上昇を好感して、雲南馳宏シンタ(
600497)など非鉄金属株や平頂山天安煤業(
601666)、安徽恒源煤電(
600971)など石炭株が大幅高。ITサービスの紫光(
000938)、音声技術ソフトウエアの科大訊飛(
002230)は大幅続伸。半面、貴州茅台酒(
600519)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株が売られたほか、新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)など保険株の一角が続落した。
上海B株指数は0.64%高の336.88ポイントと続伸、深センB株指数は0.10%高の1170.48ポイントと反発した。