17日前場の香港株式市場でハンセン指数はほぼ横ばい。前場終値は前日比0.41ポイント安の27408.66ポイントだった。H株指数は0.41%安の10773.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で583億2500万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株高の流れを引き継ぎ、高寄りで始まると一時は27600ポイントを回復。前日に米連邦準備理事会(FRB)が公表した7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で物価の伸び悩みが懸念されていることが明らかになったことを受けて、利上げの先送り観測が高まるとともに、米ドル安による新興国への資金流入期待が再び高まった。ただ、指数は1週間ぶりの高値圏で推移しており、利益確定売りが強まるなか、前場中盤にかけてマイナス圏に急落。その後は前日の終値を挟んでもみ合いながら、前場の取引を終えた。
個別では、前日の相場をけん引した中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)、中国工商銀行(
01398)がそろって反落。国際金融株のAIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)も軟調に推移している。不動産株の長江実業地産(
01113)や恒隆地産(
00101)、華潤置地(
01109)が売られている。半面、IT大手のテンセント(
00700)が高い。前日大引け後に発表した2017年6月中間決算で、売上高と純利益がともに市場コンセンサス予想を上回ったことが好感されている。香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)、前日大引け後にハンセン指数構成銘柄の採用が決まった万洲国際(
00288)も高い。マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)も買われている。