■テンセント（00700）：16日大引け後に発表した2017年6月中間決算は、純利益が前年同期比64.2％増の327億700万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の289億9200万元を上回った。売上高は56.8％増の1061億5800万元。

■中国平安保険（02318）：2017年6月中間決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は純利益が406億1600万元、EPSが2.29元。

■キャセイ・パシフィック（00293）：16日大引け後に発表した2017年6月中間決算は、純損益が20億5100万HKドルの赤字となった。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は5億2700万HKドルの赤字。売上高は0.4％増の458億5800万HKドル。

　17日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買い先行か。前日のNY株式市場はダウ平均が5営業日ぶりに22000米ドル台を回復。米連邦準備理事会（FRB）が公表した7月の米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録で物価の伸び悩みが懸念されていることが明らかになり、利上げの先送り観測が買い安心感を誘った。香港市場では決算発表がピークを迎え、業績を手掛かりに個別銘柄を物色する動きが活発になると予想する。前日大引け後にハンセン指数の主力構成銘柄であるテンセント（00700）が2017年6月中間決算を発表し、売上高と純利益がともに市場コンセンサス予想を上回った。きょうは中国平安保険（02318）と太古A（00019）が発表を予定している。

　もっとも、本土市場との相互取引を通じた香港株の売買は売り越しが続いており、資金流出への警戒感が残る。また、北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感は後退しているが、来週から韓国で始まる米韓合同軍事演習を控えて再燃する可能性がある。

　なお、16日の香港株の米国預託証券（ADR）は、IT大手のテンセントが香港終値を大幅に上回ったほか、保険大手の中国平安保険やAIAグループ（01299）なども堅調。半面、香港電力事業会社の電能実業（00006）や中国4大商業銀行の中国工商銀行（01398）が下回って引けた。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を180ポイント上回る水準で寄り付くことになる。

■8月17日（木）

【中間決算】太古A（00019）
【中間決算】載通国際控股（00062）
【中間決算】太古B（00087）
【中間決算】中国興業（00132）
【3Q決算】耀科国際（00143）
【中間決算】平安証券集団（00231）
【中間決算】亜証地産（00271）
【中間決算】旭日企業（00393）
【中間決算】中国消防（00445）
【中間決算】遠大医薬健康（00512）
【中間決算】ゴールドリオン（00533）
【中間決算】雲頂香港（00678）
【中間決算】中電光谷聯合（00798）
【中間決算】コンビニエンス・アジア（00831）
【中間決算】KAZミネラルズ（00847）
【中間決算】海峡石油化工（00852）
【中間決算】TPVテクノロジー（00903）
【中間決算】龍翔集団（00935）
【中間決算】栄暉国際（00990）
【中間決算】大慶乳業（01007）
【中間決算】林達控股（01041）
【中間決算】亨キン科技（01085）
【中間決算】上海大生農業金融（01103）
【中間決算】ウィン・マカオ（01128）
【中間決算】亜洲衛星控股（01135）
【中間決算】首創鉅大（01329）
【中間決算】九興控股（01836）
【中間決算】太古地産（01972）
【中間決算】優源国際（02268）
【中間決算】中核国際（02302）
【中間決算】中国平安保険（02318）
【中間決算】中国アルミ（02600）
【中間決算】首創置業（02868）
【中間決算】金邦達宝嘉（03315）
【中間決算】パークソン（03368）
【中間決算】広東粤運交通（03399）
【中間決算】佐力科創小額貸款（06866）
【中間決算】長飛光纖（06869）
【権利落日】希慎興業（00014）(中間配当）
【権利落日】迪臣発展（00262）(期末配当）
【権利落日】テキスウインカ（00321）(期末配当）
【権利落日】香港経済日報集団（00423）(期末配当）
【権利落日】I.T リミテッド（00999）(期末配当）
【権利落日】必痩站（01830）(特別配当）
【権利落日】必痩站（01830）(期末配当）