16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.15%安の3246.45ポイントだった。深セン成分指数は前日比0.39%高の10600.78ポイントと3日続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4911億2000万元。
上海総合指数は安く寄り付いた後、終始マイナス圏でもみ合った。前週後半から相互取引制度を通じた香港からの資金流入が縮小して本土投資家の警戒感が高まるなか、序盤は下げ幅を拡大した。ただ、3230ポイント付近で底堅さを確認すると買い戻しが入り、その後はもみ合いながら下げ幅を縮小。人民銀がきょうの公開市場操作(オペ)で銀行間市場に差し引き1800億元の短期資金を供給したことや、深センのベンチャー企業向け「創業板」が急伸したことで投資家心理が改善し、結局、3250ポイント付近まで戻して取引を終えた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)や新華人寿保険(
601336)などの保険株が総じて売られ相場の下げを主導。中国保険監督管理委員会の幹部が保険会社による投資に対する監督を強化すると表明したことが嫌気された。銀行株の招商銀行(
600036)や中国農業銀行(
601288)、石油株のペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も売られた。半面、電力株の中国長江電力(
600900)、証券株の中国銀河証券(
601881)や中信証券(
600030)が買われた。深セン成分指数では音声技術のソフトウェア大手の科大訊飛(
002230)が引き続き買われた。
上海B株指数は0.07%高の334.75ポイントと反発、深センB株指数は0.18%安の1169.27ポイントと3日ぶりに反落。