週明け24日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.39%高の3250.60ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4929億1300万元。
上海総合指数は続落して始まった。ただ、ほどなく切り返すとその後は売り買いをこなしながら次第に上げ幅を広げた。金融当局が前週に公開市場操作を通じて過去6カ月で最大となる5100億元を市場に供給したのに続き、きょうも2200億元の資金供給を実施したことを受け、市場心理が改善した。IPO審査の加速懸念が後退したことや、国際通貨基金(IMF)が最新の世界経済見通しで、中国政府がこの先も高水準の公共投資を維持するとの見方を理由に、2017−18年の中国経済の成長率予測をそれぞれ6.7%、6.4%とし、前回4月時点の予測から0.1ポイント、0.2ポイント上方修正したことも買い安心感を誘った。結局、終値は4月13日以来およそ3カ月半ぶり高値を付けた。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大商業銀行が軒並み買われ、相場の上昇をけん引した。中国平安保険(
601318)、新華人寿保険(
601336)など保険株の一角が買われたほか、上海汽車集団(
600104)など自動車株や、貴州茅台酒(
600519)など酒造株も高い。一方、原油相場の下落を嫌気し、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がともに下落。宝山鋼鉄(
600019)や安徽コンチセメント(
600585)など素材株の一角も売られ、相場の足かせになった。深セン成分指数は前日比0.38%高の10404.22ポイントと反発した。通信設備大手の中興通訊(
000063)、酒造大手の宜賓五糧液(
000858)などが買われた。
上海B株指数は0.29%高の330.55ポイント、深センB株指数は0.42%高の1176.89ポイントとともに5営業日続伸した。